こども夢の商店街について

「生きる力」を育む

「こども夢の商店街」は、創意工夫して自分のお店を経営する「お店屋さん」と、銀行や警察などのこども夢の商店街の運営に携わる「オシゴト」に取り組むことで、こどもたちが働くことの面白さと難しさを学ぶことができる文部科学省後援のキャリア教育イベントです。

お店屋さんでは、食べ物・飲み物以外で、何を売るか、どんなサービスをするかをこどもたちが自由に考え、自宅で準備をします。手作り雑貨を売るお店、自分でプログラムしたPCゲームのお店、占いやおしゃれのお店など、多様で個性的なお店屋さんが1日あたり100店前後並びます。

繁盛するお店もあれば、全く売れないお店もありますが、指導や評価をあえて行わず、「楽しい!」「やりたい!」という内発的動機に基づく活動を促しています。その結果、最初は買い物だけしていた子がオシゴトに挑戦するようになり、オシゴトに参加した子がお店屋さんに挑戦するようになり、子供たちは自ら学び,自ら考え,判断して行動できる「生きる力」を楽しみながら身につけています。

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お金と経済の仕組みにふれる

子供達が稼ぐのは世界初の米本位制「おむすび通貨」

こどもたちが働いて手にいれるおむすび通貨は、お米に交換することができ、地域のケーキ屋さんや文具屋さんなどで使うこともできます。こどもたちは、自分で働いて得たおむすび通貨を使うとき、自分が暮らす地域で働く様々な大人と出会うことになります。そこでは、自分自身も、相手の大人も、働くことでそのお金を受け取っているという、働く意義と経済の根幹を実体験として学ぶことになります。

参加費はこどもに還元される税金

こども夢の商店街は、こどもたちのオシゴトによって運営されています。受付、オシゴトの紹介と派遣、お給料の支払い、案内放送、ルール違反の取締といった公共的な業務がこどもたちのオシゴトになっており、そのオシゴトをすることでこどもたちはお給料としておむすび通貨を受け取ります。参加料はこどもたちに支払われるお給料の原資となります。

この仕組は、税金を支払うことで公共サービスを受けている大人の社会と同じ仕組みであるため、こどもたちは知らず知らずのうちに社会の仕組みをリアルに学んでいます。

こどもたち自身が参加を希望し、主体的に学んでいます。

子供たちへのアンケートでは、「自分でチラシを見て参加を決めた」「友達から誘われた」という回答が多数を占めており、親にいわれたから参加するのではなく、こどもたち自身が参加して働くことを選択しています。